家元
「華道の家元」などのように使う「家元」という言葉。
「家元」は、訓読みで「いえもと」と読みます。
「家元」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「家元」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
家元の意味
「家元」には次の意味があります。
・技芸の道で、その流派の本家として正統を受け継ぎ、流派を統率する家筋。また、その当主。(出典:デジタル大辞泉)
「家元」をわかりやすく言うと「伝統芸能の教えを正しく引き継いでいる家系、またはその主人」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分は決して関わらなかったけれど、有間の家は茶道の家元をしていたりする。
(出典:奈須きのこ『月姫 太陽(シエル・グッドエンド)』)
・能楽の家元を女性が継ぐということは、どの流派にもいまだかつてない。
(出典:内田康夫『天河伝説殺人事件(上)』)
・それもこれも、後継者を必要とする家元という特殊性と、姓という奇妙なものがなせる結果かもしれない。
(出典:姉小路祐『風水京都・竹の殺人』)
・飛鳥井流の家元が主催する舞踊会は例年十一月に歌舞伎座で行なわれる。
(出典:平岩弓枝『女の四季』)
・高田畳店の先代は、巴流の家元にも出入りする腕のいい職人だった。
(出典:松村栄子『雨にもまけず粗茶一服』)
類語
・宗家(そうけ)
意味:一門・一族の中心となる家柄。(出典:デジタル大辞泉)
・本家(ほんけ)
意味:一族の中心となる血筋の家。(出典:デジタル大辞泉)
・総本家(そうほんけ)
意味:一門の大もとの家。(出典:デジタル大辞泉)
・開祖(かいそ)
意味:学問・芸能などで、一流派のもとを開いた人。(出典:デジタル大辞泉)
・元祖(がんそ)
意味:物事を最初に始めた人。(出典:デジタル大辞泉)