実直
「実直な人柄」などのように使う「実直」という言葉。
「実直」は、音読みで「じっちょく」と読みます。
「実直」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「実直」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
実直の意味
「実直」には次の意味があります。
・まじめで正直な・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
何に対しても誠実で真面目な人柄や姿勢を指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まったくこの世の中にあんな実直な娘なんてあるもんじゃございません。
(出典:シェイクスピア/大山敏子訳『ウィンザーの陽気な女房たち』)
・まだ、墨の匂いの残る、実直そうな字で、そこに二首の詩が記されていた。
(出典:夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二』)
・どんなときにも背広の下のボタンまでかけているような実直な銀行員タイプである。
(出典:森村誠一『日本アルプス殺人事件』)
・家老にはなれないだろう。なったとしても、実直だけではあまりお役に立てない。
(出典:星新一『城のなかの人』)
・実直なこの現実社会では、犬も歩けば棒という具合にやらなければならぬ。
(出典:久生十蘭『魔都』)
類語
・律儀(りちぎ)
意味:きわめて義理堅いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・誠実(せいじつ)
意味:私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・実体(じってい)
意味:まじめで正直な・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
・真面目(まじめ)
意味:誠意のこもっていること。誠実であること。また、そのさま。 (出典:大辞林 第三版)
・ピュア
意味:まじりけがなく純粋な・こと(さま)。 (出典:大辞林 第三版)