安楽椅子
「安楽椅子で休む」などのように使う「安楽椅子」という言葉。
「安楽椅子」は、音読みで「あんらくいす」と読みます。
「安楽椅子」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「安楽椅子」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
安楽椅子の意味
「安楽椅子」には次の意味があります。
・坐る面と背もたれが傾斜した休息用の椅子。頭もたれのあるものや、底を弓なりに作り、前後にゆり動かせるロッキングチェアなどがある。イージーチェア。(出典:精選版 日本国語大辞典)
ひじ掛け付きのものが多いです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・テーブルの傍の安楽椅子にゆっくり腰を下ろしてからも、何もいわない。
(出典:ディケンズ/青木雄造,小池滋訳『荒涼館』)
・モレルは、その家の主人として、火を背にして安楽椅子に陣取っていた。
(出典:ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 中巻』)
・深々とした安楽椅子に座った戦略家がそんなこと話すのを聞いたことがある。
(出典:ディック/仁賀克雄訳『ウォー・ヴェテラン』)
・その次に気がついた時は、僕は安楽椅子の中に身体を埋めていた。
(出典:海野十三『宇宙尖兵』)
・向かいの安楽椅子に座っていたイタリア人の男の姿はもうなかった。
(出典:坂東眞砂子『13のエロチカ』)
類語
・ロッキングチェア
意味:休息用椅子(いす)の一種。脚の下に反りのついた弧形の台木がついていて、前後に揺り動かすことができるようになったものをいう。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・イージーチェア
意味:スプリングのはいった大型のひじ掛けいす。安楽いす。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ウイングチェア
意味:背もたれの高い休息用の椅子(いす)。背の上部の両側が、翼(ウィング)のように前方に突き出したもの。(出典:家とインテリアの用語がわかる辞典)
・止り木(とまりぎ)
意味:酒場などのカウンターの前に置く脚の高い腰掛け。(出典:デジタル大辞泉)