婿養子
「彼は婿養子になった」などのように使う「婿養子」という言葉。
「婿養子」は、音読みで「むこようし」と読みます。
「婿養子」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「婿養子」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
婿養子の意味
「婿養子」には次の意味があります。
・婿養子縁組によって養子となった人。(出典:デジタル大辞泉)
男性が結婚と同時に嫁一家の養子となること。養子となった男性のこと。
女性側の家に男子の後継者がいない場合に婿養子を迎えたりします。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・そこで六郎治はロクに隣村から六太郎という青年を婿養子に迎えた。
(出典:豊田穣『革命家・北一輝』)
・もしかしたらユキの両親は、娘に婿養子を、と考えているのかもしれない。
(出典:新津きよみ『婚約者』)
・婿養子ということで、家の中では萎縮していたのかもしれない。
(出典:東野圭吾『白夜行』)
・そこから婿養子を望んでいるらしいという推測はついた。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・大阪の商人なら、みこみのある青年を、むこ養子にするのが普通ではないのか。
(出典:星新一『きまぐれ遊歩道』)
・いずれは婿養子を迎え、その会社を継がなければならないことを運命づけられていた。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・彼女は、この古い寺の家付き娘で、今は婿養子の夫が住職をつとめているのである。
(出典:夏樹静子『女検事 霞夕子 螺旋階段をおりる男』)
・倉田家の婿養子となって、家産をつぶさぬようにという事は父の一生の義務感であった。
(出典:倉田百三『光り合ういのち』)