姿勢
「姿勢が悪い」などのように使う「姿勢」という言葉。
「姿勢」は、音読みで「しせい」と読みます。
「姿勢」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「姿勢」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
姿勢の意味
「姿勢」には次の二つの意味があります。
1 からだの構え方。また、構え。かっこう。
2 心構え。態度。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
姿勢の意味①「からだの構え方。また、構え。かっこう。」
「姿勢」の一つ目の意味は「からだの構え方。また、構え。かっこう。」です。
この意味では、物理的な体の格好を指します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まるで骨がないみたいな無気味な姿勢を取った。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 10 星間運輸船強奪さる』)
・この世のものとは思えぬほど、硬直した姿勢をとりつづけている。
(出典:C・L・ムーア『N・W・スミス&ジレル・シリーズ(全4巻) 処女戦士ジレル 暗黒神のくちづけ』)
・同じような柔らかい姿勢で立っている。
(出典:和辻哲郎『古寺巡礼』)
・あたしは彼の望むとおりの姿勢にまたなったのよ。
(出典:アレティーノ/結城豊太訳『ラジオナメンティ』)
類語
・ポーズ
・格好(かっこう)
・居住い(いずまい)
・体勢(たいせい)
姿勢の意味②「心構え。態度。」
「姿勢」の二つ目の意味は「心構え。態度。」です。
この意味では、心の持ち様を指します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・古い姿勢や偏見は捨てなければいけないことは百も承知なのだが。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 7 竜の夜明け〔上〕』)
・まったく抵抗しないという姿勢をとることです。
(出典:三好十郎『抵抗のよりどころ』)
・昂然とした姿勢の軍人の顔をつくづく眺めていた。
(出典:原民喜『冬日記』)
・それとはまるで反対な姿勢を示すものもある。
(出典:岸田国士『日本人とは?』)
類語
・心掛け(こころがけ)
・心構え(こころがまえ)
・態度(たいど)
・態勢(たいせい)