姉御肌
「姉御肌の性格」などのように使う「姉御肌」という言葉。
「姉御肌」は、訓読みで「あねごはだ」と読みます。
「姉御肌」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「姉御肌」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
姉御肌の意味
「姉御肌」には次の意味があります。
・思い切りがよく、さっぱりしていて面倒見がよい女性の気性。(出典:デジタル大辞泉)
面倒見がよい女性を「姉御」と言い、「肌」は気性や性格などの意味があるので、人当たりがよくしっかり者の頼りになる女性のことを「姉御肌」といいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・単なる同情心だけでなく、彼女の男っぽく、世話好きで、同時になにかと姉御肌の性格が、素朴な村民や、他の移動民たちに好かれもしたらしい。(出典:近藤紘一『戦火と混迷の日々』)
・姉御肌の、面倒見のいい同い年、なんてのは、あくまでも彼女の持つ一面に過ぎないだろう。(出典:西尾維新『伝説シリーズ 2 悲痛伝』)
・さっぱりと男っぽく、相当の姉御肌で、もっと遠慮なく言わせてもらえば、日本人としてはかなりクセの強い女性との印象を受ける。(出典:近藤紘一『戦火と混迷の日々』)
・小さな劇団を主宰してる。役と同じで、姉御肌の大酒飲み。(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!短編集8 悩んでられない八方塞がり?』)
・特にハルカは太めで美人でもなかったが、姉御肌で気っぷがよく、度々差し入れをしてくれたり、新人ホストたちを食事に連れていってくれたりして、店のみんなから好かれていた。(出典:加藤実秋『インディゴの夜 全4話』)
類語
・鉄火肌(てっかはだ)
意味:勇敢ではげしい気性。また、その人。多く、女性についていう。(出典:デジタル大辞泉)
・伝法肌(でんぽうはだ)
意味:威勢のよいのを好む気性。勇み肌。特に、女性にいう。(出典:デジタル大辞泉)
・勇み肌(いさみはだ)
意味:威勢がよく、おとこ気のある気風。任侠(にんきょう)の気風。(出典:デジタル大辞泉)
・親分肌(おやぶんはだ)
意味:親分のように頼り甲斐があり、仲間の面倒をよくみる気性。(精選版 日本国語大辞典)
・男勝り(おとこまさり)
意味:女ではあるが、男にも勝るほど勝ち気でしっかりしていること。また、そのさまや、そういう女性。(出典:デジタル大辞泉)