妨げる
「道を妨げる」などのように使う「妨げる」という言葉。
「妨げる」は、訓読みで「さまたげる」と読みます。
「妨げる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「妨げる」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
妨げるの意味
「妨げる」には次の意味があります。
・物事の進行や遂行に支障が起こるようにする。じゃまをする。(出典:デジタル大辞泉)
目に見えるような、または強く感じるような、邪魔になる物を認識することです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・彼女の眠りを妨げるものがあることに、怒りを感じていたことを知った。
(出典:雨木シュウスケ『レジェンド・オブ・レギオス 第3巻 レギオス顕現』)
・しかし思考は制御できずそれが流れていくのを妨げることはできなかった。
(出典:モーリアック/遠藤周作訳『テレーズ・デスケルウ』)
・石と土と鉱に霊があると云うならば、有るとするを妨げる自分ではない。
(出典:夏目漱石『思い出す事など』)
・それは国民資本が社会に最も有利に分配されることを妨げるものである。
(出典:リカード・デイヴィッド『経済学及び課税の諸原理』)
・壁にも床にも天井にも妨げるものはなく、星々が強い光を放っている。
(出典:ラリイ・ニーヴン『リングワールド・シリーズ(全4巻) 4 リングワールドの子供たち』)
・夜の静かなる闇には、彼等の話声を妨げる少しの物音もなかったのである。
(出典:菊池寛『真珠夫人』)
・経験的に言って、人間の視線が水の温度上昇を妨げるということは間違いない。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ5 ふたりの距離の概算』)
・また、異民族文化と接触するときの形態も吸収を妨げる要因となった。
(出典:張競『恋の中国文明史』)