妥当
「妥当な回答」などのように使う「妥当」という言葉。
「妥当」は、音読みで「だとう」と読みます。
「妥当」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「妥当」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
妥当の意味
「妥当」には次の意味があります。
・実情によくあてはまっていること。適切であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「妥当」は、物事がそうある事が正しい事を表す言葉として使われる事が多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・すでにこの形式は完成の域に達しており、国産標準機として妥当だった。
(出典:橋本克彦『日本鉄道物語』)
・これはとくに後の段階、つまり平和愛好的な経済段階について妥当する。
(出典:ヴェブレン/高哲夫訳『有閑階級の理論 ―制度の進化に関する経済学的研究』)
・妥当と存在との区別に頼る或る人々に対しては次のように説明しよう。
(出典:戸坂潤『科学方法論』)
・これが現段階ではもっとも妥当な学問的態度であると考えています。
(出典:石田英一郎『日本文化論』)
・私の見たところでは、重吉を大孫と断ずることは大いに妥当に思われた。
(出典:坂口安吾『復員殺人事件』)
類語
・有効(ゆうこう)
意味:ききめのあること。効力をもっていること。(出典:デジタル大辞泉)
・適切(てきせつ)
意味:状況・目的などにぴったり当てはまること。その場や物事にふさわしいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・的確(てきかく)
意味:的(まと)をはずさないで、まちがいがないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・相応(そうおう)
意味:つりあいがとれていること。ふさわしいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・適正(てきせい)
意味:適当で正しいこと。(出典:デジタル大辞泉)