奮起
「民衆を奮起させる」などのように使う「奮起」という言葉。
「奮起」は、音読みで「ふんき」と読みます。
「奮起」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「奮起」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
奮起の意味
「奮起」には次の意味があります。
・ふるいたつこと。勇気・元気をふるい起こすこと。(出典:デジタル大辞泉)
「奮起」とはつまり、「元気や勇気をだすこと」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これは平和論者、非戦争主義者にとって大いに奮起すべき秋ではないか。
(出典:松本清張『小説東京帝国大学(上)』)
・自分も女であるということに奮起して、伸子は元気を与えられるのだった。
(出典:宮本百合子『道標』)
・いずれにしても一党を奮起させるであろうと考えたのである。
(出典:海音寺潮五郎『赤穂義士』)
・実に子供の心をして奮起せしむるところのものはこの強盗の歌であるです。
(出典:河口慧海『チベット旅行記』)
・五月三日夜七時、鈴木首相は放送によって全国民の奮起を要請した。
(出典:半藤一利『聖断 天皇と鈴木貫太郎』)
類語
・発奮/発憤(はっぷん)
意味:何かに刺激されて精神を奮い起こすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・努力(どりょく)
意味:力をこめて事をすること。あることを成し遂げるために、休んだり怠けたりすることなく、つとめ励むこと。また、それに用いる力。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・奮闘(ふんとう)
意味:力いっぱい努力すること。(出典:デジタル大辞泉)
・刻苦(こっく)
意味:心身を苦しめて努力すること。苦労を重ねること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・精を出す(せいをだす)
意味:精いっぱい働く。こつこつ物事をする。(出典:デジタル大辞泉)