奇矯
「奇矯な態度をとる」などのように使う「奇矯」という言葉。
「奇矯」は、音読みで「ききょう」と読みます。
「奇矯」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「奇矯」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
奇矯の意味
「奇矯」には次の意味があります。
・言動が普通と違っていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
奇矯を分かりやすく言えば「発言や行動が風変わりであること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その程度には、この奇矯な芸術家のことを信頼できる相手だと思っている。
(出典:三雲岳斗『旧宮殿にて』)
・その思いが桂子をして、奇矯な行動をとらせていたに違いなかった。
(出典:林真理子『野ばら』)
・どうもエイブラハムには奇矯なところがあったような気がするね。
(出典:モーム/龍口直太郎訳『月と六ペンス』)
・ボイルドはなんの感慨もわかない顔で、レアの奇矯な様子を眺め続けた。
(出典:冲方丁『マルドゥック・スクランブル The First Compression 圧縮』)
・一見奇矯なこの言葉も、実は極めて当然な次の理由によるのである。作家が全てを語ることは不可能である。
(出典:坂口安吾『意慾的創作文章の形式と方法』)
類語
・突飛(とっぴ)
意味:並み外れて風変わりなさま。また、あまりにも思いがけないさま。奇抜。(出典:デジタル大辞泉)
・奇抜(きばつ)
意味:思いもよらないほど風変わりなこと。人の意表をつくこと。とっぴであるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・エキセントリック
意味:性格などが風変わりなさま。奇矯(ききょう)なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・奇特(きとく)
意味:非常に珍しく、不思議なさま。また、すぐれているさま。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )
・珍妙(ちんみょう)
意味:かわっていておかしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)