天罰
「天罰がくだる」などのように使う「天罰」という言葉。
「天罰」は、音読みで「てんばつ」と読みます。
「天罰」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「天罰」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
天罰の意味
「天罰」には次の意味があります。
・天が下す罰。悪事に対する自然の報い。(出典:デジタル大辞泉)
何らかの悪事を働いたときに、自然に下される罰のことを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いったいおれが天罰に当たらなければならないような何をしたというんだ。
(出典:長尾三郎『魂を彫る 鑿に賭けた大仏師父子の「心の王国」』)
・むしろ無慈悲にして理不尽な天罰であると考える方が狩谷の好みには合っていた。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 3-5121小隊-決戦前夜』)
・神さまがおまえらを不幸な目にあわせて天罰を下したまいますように。
(出典:サド/大場正史訳『ソドムの百二十日』)
・しかしいまに天罰が自然に犯人の頭上に訪れると思いますよ。
(出典:坂口安吾『能面の秘密』)
・わたしは今、たとえようのない天罰と危害を自分の身に招いている。
(出典:スティーヴンスン/日高八郎訳『ジーキル博士とハイド氏』)
類語
・天誅(てんちゅう)
意味:天の下す罰。天罰。(出典:デジタル大辞泉)
・因果応報(いんがおうほう)
意味:前世あるいは過去の善悪の行為が因となり、その報いとして現在に善悪の結果がもたらされること。(出典:デジタル大辞泉)
・神罰(しんばつ)
意味: 神がくだす罰。神から受ける罰。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・仏罰(ぶつばち)
意味:仏から受ける罰。ぶつばつ。(出典:デジタル大辞泉)
・罰当たり(ばちあたり)
意味:罰が当たって当然なこと。また、そのさまや、そのような言動をした人。(出典:デジタル大辞泉)