天晴
「敵ながら天晴」などのように使う「天晴」という言葉。
「天晴」は、訓読みで「あっぱれ」と読みます。
「天晴」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「天晴」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
天晴の意味
「天晴」には次の意味があります。
・驚くほどりっぱであるさま。みごとなさま。(出典:デジタル大辞泉)
見事な様子を褒めたたえる気持ちを表す時にも使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まことに天晴であったぞ。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語』)
・天晴な働きだった。
(出典:酒見賢一『聖母の部隊』)
・敵ながらも天晴とあって将軍から感状をはじめ色々の物を贈られたのを、彼はいまだに大切に保存しているという。
(出典:谷譲次『踊る地平線』)
・なおジャックの処刑の際の従容たる態度は、クレマン・マロが詩に綴って称えたくらい天晴なものであった。
(出典:バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第二輯)』)
・彼はルイ十四世と廷臣の有名な逸話を思いだし、彼女がためらわずに自分より先に立ったことを天晴だと思った。
(出典:モーム/田中西二郎訳『ロータス・イーター』)
類語
・凄い(すごい)
意味:びっくりするほど程度がはなはだしい。並外れている。大層な。(出典:デジタル大辞泉)
・ブラボー
意味:賞賛・喝采(かっさい)・歓呼などの叫び声。すばらしいぞ。みごとだ。(出典:デジタル大辞泉)
・ファンタスティック
意味:非常にすばらしいさま。感動的。(出典:デジタル大辞泉)
・最高(さいこう)
意味:この上なくすばらしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・インクレディブル
意味:途方もないさま。信じられないほどであるさま。(出典:デジタル大辞泉)