天帝
「天帝思想」などのように使う「天帝」という言葉。
「天帝」は、音読みで「てんてい」と読みます。
「天帝」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「天帝」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
天帝の意味
「天帝」には次の意味があります。
・ 天を主宰する神。造化の神。造物主。上帝。(出典:精選版 日本国語大辞典)
天地や万物を支配する神さまのことです。キリスト教であればヤーウェ、仏教では帝釈天が挙げられます。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・私が何をしようと天帝に善悪を計られるなど耳にした覚えはありません。
(出典:同人『十二国記』)
・あなたがわたしを食い殺すことは天帝のお心にそむくことになります。
(出典:駒田信二『中国笑話集』)
・私は天帝のみ心のまにまに私の進むべき道を選ぶのみであります。
(出典:下村湖人『現代訳論語』)
・然りとはいえども、天帝の身には近づかで、 修羅かれがために破らる。
(出典:小野不由美『十二国記 9 黄昏の岸 暁の天』)
・天帝のご意思を伝える能力のないことは、風姫がよく知っているはずなのに。
(出典:陳舜臣『秘本三国志 5 (五)』)
・動かない星は、中国では天帝の住む場所とされていた。
(出典:黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 5 東征の巻(下)』)
・彼は、火の作り方の天帝の秘密を持ち帰ったからである。
(出典:フレーザー/青江舜二郎訳『火の起原の神話』)
・あの男が自分の金で、本当に飲みたくて飲むんなら、天帝といえどもこれを妨げることはできないな。
(出典:南條竹則『酒仙』)