大往生
「100歳の大往生だった」などのように使う「大往生」という言葉。
「大往生」は、音読みで「だいおうじょう」と読みます。
「大往生」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「大往生」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
大往生の意味
「大往生」には次の意味があります。
・少しの苦しみもなく安らかに死ぬこと。また、りっぱな死に方であること。(出典:デジタル大辞泉)
多くの場合、長生きをして、なおかつ事故や病気ではなく自然死だった場合に「大往生」といいます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・昔は「畳の上で大往生」が理想だったが、最近の実情は、病院のベッドの上である。
(出典:養老孟司『涼しい脳味噌』)
・祖父は八十三歳の大往生だったこともあり、話はもっぱら死者よりも生きている者たちの方に集中した。
(出典:林真理子『ピンクのチョコレート』)
・全身に矢を受けて大往生した武蔵坊弁慶の気分で峻護は校内を進んでいく。
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 03』)
・いずれの人たちも大往生であったことだけは文句なく認めていた。
(出典:南木佳士『阿弥陀堂だより』)
・昔なら、「人生五十年」で、もう大往生してもいい年齢だったのだ。
(出典:赤川次郎『消えた男の日記』)
類語
・逝去(せいきょ)
意味:他人を敬って、その死をいう語。(出典:デジタル大辞泉)
・永眠(えいみん)
意味:永遠の眠りにつくこと。死ぬこと。死去。(出典:デジタル大辞泉)
・鬼籍に入る(きせきにいる)
意味:死んで鬼籍に名を記入される。死亡する。(出典:デジタル大辞泉)
・寿命(じゅみょう)
意味:生命の存続する期間。特に、あらかじめ決められたものとして考えられる命の長さ。命数。(出典:デジタル大辞泉)
・天寿を全うする(てんじゅをまっとうする)
意味:《天から授かった寿命をすべて使う意》病気や外傷によらず、自然死する。(出典:デジタル大辞泉)