夥多
「人口が夥多になる」などのように使う「夥多」という言葉。
「夥多」は、音読みで「かた」と読みます。
「夥多」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「夥多」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
夥多の意味
「夥多」には次の意味があります。
・物事が多すぎるほどあること。おびただしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
「夥」と「多」はどちらも「おおい」という意味を持つ漢字であり、「夥多」は同じ意味の漢字を重ねて意味を強めた二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・数本の椿の老樹が、各々一丈ばかりもある濃緑の肌に、点々と血をにじませて夥多の花を開いています。
(出典:江戸川乱歩『パノラマ島綺譚』)
・楼上には夥多の美室あり。
(出典:福沢諭吉『学者安心論』)
・この際の費用夥多、予大いに困弊す。
(出典:海音寺潮五郎『さむらいの本懐』)
類語
・過多(かた)
意味:多すぎること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・過剰(かじょう)
意味:必要な程度や数量を越えて多いこと。ありあまること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・膨大(ぼうだい)
意味:ふくれて大きくなること。(出典:デジタル大辞泉)
・甚大(じんだい)
意味:程度のきわめて大きいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・多大(ただい)
意味:数量・規模などが非常に大きいこと。(出典:デジタル大辞泉)