夜行性
「夜行性の動物を観察する」などのように使う「夜行性」という言葉。
「夜行性」は、音読みで「やこうせい」と読みます。
「夜行性」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「夜行性」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
夜行性の意味
「夜行性」には次の意味があります。
・動物で、採食・生殖などの活動を主に夜間に行う性質。コウモリ・フクロウ・オオカミなどでみられる。（出典：デジタル大辞泉）
動物が夜間に活動する性質を指します。
体の構造上も夜間の活動に適するような適応を示し、大きな眼や鋭い嗅覚、発光器官などをもつものが多いです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これら夜行性の生物は島の洞窟から蝙蝠のごとく飛んできたようだった。
（出典：クラーク・アシュトン・スミス／大瀧啓裕訳『ゾティーク幻妖怪異譚』）
・運の悪い夜行性の有翼動物が必殺の光の矢を浴び、煙をあげて爆発した。
（出典：A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 23 外伝8／銀河辺境の彼方』）
・夜行性の彼の活動開始は、夜がすぐそこまで訪れていることを教えてくれる。
（出典：新堂冬樹『ある愛の詩』）
・私はというと、普段が夜行性なだけあって簡単には眠りにつけない。
（出典：奈須きのこ『空の境界 (下)』）
・夜行性の僕にとって、朝の九時といえば真夜中といってもいいような時間帯だ。
（出典：月村奎『レジーデージー』）
類語
・昼行性（ちゅうこうせい）
意味：動物が昼間、食物を求め、活動する性向をいう。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・吸血鬼（きゅうけつき）
意味： 死霊、または、死人の姿を借りて現われ、人の生血を吸うという魔物。バンパイア。また比喩的に、妖婦、高利貸、搾取者などを、そのようにむごいことをする人間としていう。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・発光器官（はっこうきかん）
意味：生物発光を行う器官。効果器の一種で、発光器ともいう。発光生物であっても、発光物質を体外に分泌して発光するものは特別の発光器をもたない。（出典：日本大百科全書(ニッポニカ)）
・ニッチ（niche）
意味：ある生物が生態系の中で占める位置。生態的地位。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・夜目（よめ）
意味：夜、暗い中で物を見ること。また、夜、物を見る目。（出典：デジタル大辞泉）
