外遊
「首相の外遊」などのように使う「外遊」という言葉。
「外遊」は、音読みで「がいゆう」と読みます。
「外遊」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「外遊」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
外遊の意味
「外遊」には次の意味があります。
・外国に旅行すること。また、外国に留学すること。(出典:デジタル大辞泉)
「外遊」という言葉をわかりやすく言うと、「留学や研究、視察などを目的として外国を訪問すること」 特に政治家など公人が外交目的で諸外国を歴訪することに対して使われることが多い言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・外遊中の首相の行動は、華々しくマスコミ機関によって国民に報道される。
(出典:森村誠一『棟居刑事の復讐』)
・孝允が外遊から帰ってみると、政府の様子は大きく変わっていた。
(出典:古川薫『桂小五郎(下)』)
・つまり日本がまだ、連合軍の占領下におかれていた時代の外遊だった。
(出典:村松剛『三島由紀夫の世界』)
・岸は以前、中曾根首相の外遊に特派員として同行したことがある。
(出典:横山秀夫『クライマーズ・ハイ』)
・板垣は、その後に外遊の趣意書を配ったが、それも来る人があって彼に見せた。
(出典:松本清張『象徴の設計 新装版』)
・この出版は大成功を博し、彼はその印税によって外遊したといわれています。
(出典:中村光夫『明治文学史』)
・あの時代に写真の勉強で外遊するくらいだから貧しい家ではない。
(出典:高橋克彦『緋い記憶』)
・父が戦前に外遊した時、横浜の船の上でいっしょにとった写真も残っている。
(出典:星新一『きまぐれフレンドシップ PART1』)