外套
「外套を着る」などのように使う「外套」という言葉。
「外套」は、音読みで「がいとう」と読みます。
「外套」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「外套」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
外套の意味
「外套」には次の意味があります。
・防寒などのため、衣服の上に着るゆったりした外衣。(出典:デジタル大辞泉)
「外套」とは「オーバー」「コート」「マント」の類のことです。
「套」の字には「覆いかぶさる」という意味があります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼は帽子の縁を目深く引下げ外套の襟を立てて、当てもなく歩き出した。
(出典:豊島与志雄『野ざらし』)
・もはや彼女は黒い外套の男が、自分の跡をつけていることを疑わなかった。
(出典:妹尾アキ夫『凍るアラベスク』)
・おしゃれのこと思うと私はふき出してしまう、茶外套の頃を思い出して。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・朝鮮を経てハルビンに行きそこで外套の裏でもつけて行くわけなのです。
(出典:宮本百合子『ロシヤに行く心』)
・外套が膝の上にのっていて、重ねた両手がさらにその上におかれている。
(出典:マン・パウル・トーマス『衣裳戸棚』)
類語
・被布(ひふ)
意味:着物の上にはおる上衣。(出典:百科事典マイペディア)
・羽織(はおり)
意味:和装で、長着の上に着る丈の短い衣服。(出典:デジタル大辞泉)
・上着(うわぎ)
意味:衣服を重ねて着る時に、一番外側に着る衣服。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・防寒服(ぼうかんふく)
意味:寒さを防ぐために特別に工夫された服。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・冬着(ふゆぎ)
意味:冬季に着る衣服。(出典:精選版 日本国語大辞典)