変則
「変則的な勤務」などのように使う「変則」という言葉。
「変則」は、音読みで「へんそく」と読みます。
「変則」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「変則」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
変則の意味
「変則」には次の意味があります。
・普通の規則・方法にはずれていること。型はずれであること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
普通とは異なる形式や物事のやり方などを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・首相が何も発言をしないという、まことに変則的な臨時国会は終わった。
(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)
・そののちにUターンしてルクソールへ向かうという変則ルートだった。
(出典:吉村達也『ワンナイトミステリー5 「ナイルの甲虫」殺人事件』)
・一個連隊に連隊長とその上に旅団長がいるという変則編成の支隊であった。
(出典:五味川純平『ガダルカナル』)
・これがわたくしのいう歴史上の変則の事態であります。長い年月には、ときにはいろいろな事態が起る。
(出典:松本清張『小説東京帝国大学(下)』)
・これは変則的な合唱には違いないのだが、歌同士は決して合流しない。
(出典:寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう』)
類語
・異例(いれい)
意味:普通と異なる例。今までに例がないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・イレギュラー
意味:不規則なこと。変則なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不規則(ふきそく)
意味: 一定の周期・リズムに従っていないこと。規則的でないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・異常(いじょう)
意味:普通と異なっていること。並みはずれていること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・変調(へんちょう)
意味:調子を変えること。調子が変わること。また、その変わった調子。(出典:精選版 日本国語大辞典)