売却
「家を売却する」などのように使う「売却」という言葉。
「売却」は、音読みで「ばいきゃく」と読みます。
「売却」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「売却」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
売却の意味
「売却」には次の意味があります。
・売りはらうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
近年、企業が一部を他社へ売り渡すという意味で用いられることが多いです。
車や家を売るときネットなどで売却と買取の言葉をみかけます。売却は所有者が要らないと思いものを売ることであり、買取は業者が不要なものを買い取るというときに使われます。
似た意味を持っていますが、売却と買取の主語(主観)によって使い分けられるケースが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・場合によっては競合する海外メーカーに売却することだってあるだろう。
(出典:池井戸潤『下町ロケット』)
・捜査会議においては明日千代の土地家屋売却後の居所不明が重視された。
(出典:森村誠一『殺人の赴任』)
・どちらも人気のファミリータイプで、売却価格は四千二百万と二千七百万。
(出典:石田衣良『波のうえの魔術師』)
・もっとも、不動産会社に売却された時点で、それはなかったそうですが。
(出典:西風隆介『神の系譜VI 竜の時間 神国』)
・消費または売却せんとする目的なくして生産するものはない。
(出典:リカード・デイヴィッド『経済学及び課税の諸原理』)
類語
・売払う(うりはらう)
意味:すっかり売ってしまう。また、思い切りよく売ってしまう。(出典:デジタル大辞泉)
・売渡す(うりわたす)
意味:自分の所有物を売って他の人に渡す。(出典:デジタル大辞泉)
・販売(はんばい)
意味:品物を売ること。売りさばくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・捌ける(さばける)
意味:品物が売り切れる。また、よく売れる。はける。(出典:デジタル大辞泉)
・鬻ぐ(ひさぐ)
意味:売る。商いをする。(出典:デジタル大辞泉)