増強
「力を増強する」などのように使う「増強」という言葉。
「増強」は、音読みで「ぞうきょう」と読みます。
「増強」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「増強」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
増強の意味
「増強」には次の意味があります。
・人員・設備などを増やして機能を強化すること。(出典:デジタル大辞泉)
「力を増強する」は「力を強化する」と言い換えることができます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ただ外国の武器を買っているだけでは軍の一部を増強するに過ぎない。
(出典:高橋克彦『火城』)
・やがて近くにドイツ兵が増強され、イタリア兵達は帰郷できなくなった。
(出典:木村裕主『ムッソリーニの処刑』)
・突如として下の石段に音がしたことで、必死の努力は千倍に増強された。
(出典:ラヴクラフト『ラヴクラフト全集6-9 未知なるカダスを夢に求めて』)
・怒りと不快感によって増強された記憶を、由香里は眺めることができた。
(出典:貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』)
・海兵団の拡大と装備増強のための予算を獲得するのが善行の今の仕事だった。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 12-山口防衛戦』)
類語
・強化(きょうか)
意味:強くすること。さらに強くすること。(出典:デジタル大辞泉)
・補強(ほきょう)
意味:足りないところや弱い部分を補って強くすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・拡充(かくじゅう)
意味:十分におしひろめること。拡張充実すること。現代では多く、組織や設備などを広げて充実させること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・増幅(ぞうふく)
意味:物事の程度や範囲を大きくすること。(出典:デジタル大辞泉)
・倍増(ばいぞう)
意味:2倍にふえること。2倍にふやすこと。倍まし。(出典:デジタル大辞泉)