塵芥
「塵芥のよう」などのように使う「塵芥」という言葉。
「塵芥」は、訓読みで「ちりあくた」と読みます。
「塵芥」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「塵芥」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
塵芥の意味
「塵芥」には次の意味があります。
・ちりと、あくた。値うちのないもの、つまらないものなどのたとえ。ごみくず。
(出典:デジタル大辞泉)
「塵芥」には他に「じんかい」や「ごみあくた」という読み方もあり、ニュアンスに微妙な違いがありますが、いずれもごみやほこりといった意味です。
また、小説などでは「塵芥」と書いて「ごみ」という振り仮名が付く場合もあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ここがどこなのかという疑問すら、その後悔の前には塵芥だった。
(出典:支倉凍砂 『狼と香辛料I 電撃文庫』)
・既に昨日までの努力は塵芥と化し、店ごと残飯屋のごとき様子であった。
(出典:畠中恵 『アイスクリン強し』)
・でなければ、すべての歴史は塵芥の如く消えてしまうことでしょう。
(出典:坂東眞砂子 『旅涯ての地 上』)
・あの佝僂さんにかかっては人間の命はちりあくたやでな。
(出典:江戸川乱歩 『孤島の鬼』)
・だけど眼が見えない状態で、それは塵芥に等しい行為だった。
(出典:奈須きのこ 『歌月十夜-20 夢姫』)
類語
・襤褸(ぼろ)
意味:破れたり、こわれたりしているもの。また、役に立たなくなったもの。
(出典:デジタル大辞泉)
・屑(くず)
意味:物のかけらや切れ端などで役に立たないもの。(出典:デジタル大辞泉)
・がらくた
意味:使い道や値うちのなくなった雑多な品物や道具類。(出典:デジタル大辞泉)
・廃棄物(はいきぶつ)
意味:日常生活や産業活動などによって排出され、廃棄される不用物。(出典:デジタル大辞泉)
・トラッシュ
意味:くず。ごみ。がらくた。(出典:デジタル大辞泉)