堅苦しい
「堅苦しいあいさつは抜きにする」などのように使う「堅苦しい」という言葉。
「堅苦しい」は、訓読みで「かたくるしい」と読みます。
「堅苦しい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「堅苦しい」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
堅苦しいの意味
「堅苦しい」には次の意味があります。
・気楽なところがなくて窮屈である。かたっくるしい。(出典:デジタル大辞泉)
固く格式張った様子を表す言葉です。まわりに打ち解ける様子もなく、儀式張っていることです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・帝海の潜水艦では、報告の時以外は堅苦しい敬礼はなしと教えてある。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(下)』)
・アペルは電話で先刻話したばかりのせいか、堅苦しい挨拶をしなかった。
(出典:中村正『元首の謀叛』)
・浦田は役場の車を出すと言ってくれたのだが、運転手つきでは堅苦しい。
(出典:高橋克彦『前世の記憶』)
・堅苦しい生活をしていながらも、自然のままのすなおさを失わない愛すべき女性だ。
(出典:ゲーテ/井上正蔵訳『若きウェルテルの悩み』)
・「どうも少し堅苦しいね」困惑した顔で手紙を折り畳みながら兄がいう。
(出典:ディケンズ/青木雄造,小池滋訳『荒涼館』)
・それに、王族や貴族の堅苦しいお遊びにはもううんざりしているのだ。
(出典:ヨーヴィル『ドラッケンフェルズ』)
・そんな堅苦しいものとは露知らず、私は気軽な気持ちで出かけていた。
(出典:松永真理『iモード事件』)
・それがいけないと、啓一郎はそう堅苦しく考えているわけではない。
(出典:阿刀田高『花の図鑑(上)』)