堅実
「堅実な生活」などのように使う「堅実」という言葉。
「堅実」は、音読みで「けんじつ」と読みます。
「堅実」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「堅実」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
堅実の意味
「堅実」には次の意味があります。
・手堅く確実なこと。確かであぶなげのないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「堅実」をわかりやすく言うと「しっかりしていて、あぶなげがないこと」という意味になります。
人の性格や生き方、経営のやり方などに対して使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼女とならば、堅実で落ち着いた生活を手に入れられるような気がした。
(出典:東野圭吾『幻夜』)
・舞台映えしないし、演奏は堅実だが華がない、と批評されたこともある。
(出典:篠田節子『ハルモニア』)
・彼の手は、繊細さを残しながら貧弱ではなく、堅実そうな印象を与える。
(出典:乃南アサ『暗鬼』)
・江坂産業は堅実な内容を伝統的に誇っており、各銀行ともそれを信じている。
(出典:松本清張『空の城』)
・その会社たるや、よい意味での保守性、堅実性、資力からいって、荒れくるう実業界の大海に、毅然としてそそり立つ断崖にも似た存在だった。
(出典:ベントリー/宇野利泰訳『トレント最後の事件』)
類語
・手堅い(てがたい)
意味:やり方が堅実で、あぶなげがない。はでな面はないが確実である。(出典:デジタル大辞泉)
・危なげない(あぶなげない)
意味:危ない様子がない。危なっかしい感じがない。(出典:大辞林 第三版)
・着実(ちゃくじつ)
意味:軽率なところがなく地道であぶなげがない・こと(出典:大辞林 第三版)
・無難(ぶなん)
意味:危険のないこと。また、まちがいのないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・堅調(けんちょう)
意味:堅実な調子であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)