基礎
「基礎教育」などのように使う「基礎」という言葉。
「基礎」は、音読みで「きそ」と読みます。
「基礎」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「基礎」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
基礎の意味
「基礎」には次の二つの意味があります。
1 ある物事を成り立たせる、大もとの部分。もとい。
2 建造物の荷重を支持し、地盤に伝える最下部の構造物。地形・土台など。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
基礎の意味①「ある物事を成り立たせる、大もとの部分。もとい。」
「基礎」の一つ目の意味は「ある物事を成り立たせる、大もとの部分。もとい。」です。
ある物事の拠り所として、それを成り立たせる土台になるもの、という意味です。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・すべての技術は知識を基礎としている。
(出典:三木清『哲学入門』)
・私たちは日本の文化の大きな基礎が、日本の自然であることを見ました。
(出典:柳宗悦『手仕事の日本』)
・それにはやはり一通り基礎的な勉強をしてもらわなくちゃあ。
(出典:下村湖人『次郎物語』)
・彼らは数学の基礎理論と運用とに通じていた。
(出典:E・E・スミス『レンズマン・シリーズ(全7巻) 1 銀河パトロール隊』)
・生命の物質的基礎はたんぱく質であるに相違ない。
(出典:寺田寅彦『宇宙の始まり』)
基礎の意味②「建造物の荷重を支持し、地盤に伝える最下部の構造物。地形・土台など。」
「基礎」の二つ目の意味は「建造物の荷重を支持し、地盤に伝える最下部の構造物。地形・土台など。」です。
この意味では建築の分野で使います。
わかりやすく言えば「建物の土台」のことです。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・この壁には、基礎から屋根まで、ドアや窓やその他の穴が一つもない。
(出典:E・E・スミス/小西宏訳『(レンズマン・シリーズ6) 三惑星連合軍』)
・基礎のあった上であるから、夜明け近くにはほぼ構築された。
(出典:吉川英治『三国志』)
・ついには基礎部分の通廊にまで降下した。
(出典:ラヴクラフト・ハワード・フィリップス『狂気の山脈にて』)
・この男がいたから、レーダー観測塔の基礎工事は終ったのである。
(出典:新田次郎『富士山頂』)