執念深い
「執念深く追いかける」などのように使う「執念深い」という言葉。
「執念深い」は、音読みで「しゅうねんぶかい」と読みます。
「執念深い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「執念深い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
執念深いの意味
「執念深い」には次の意味があります。
・執念の度が強い。しつこく思い込んで、あきらめが悪い。(出典:デジタル大辞泉)
「執念深い」は「執念深し」からできています。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・君にはどう見えるか知らないが、私はこれで大変執念深い男なんだから。
(出典:夏目漱石『こころ』)
・それにそうしなければお前は執念深く俺の生命を狙っただろうからな。
(出典:森村誠一『大都会』)
・ただひたすらに氷のような執念深さでお互いの顔を見つめ合っているのだ。
(出典:J・ブリッシュ『スター・トレックTV版(全12巻) 二重人間スポック!』)
・私が執念深く老婆が動くことを期待したのは、何であったのだろうか。
(出典:佐野洋子『私の猫たち許してほしい』)
・多分ここにもあのモントルイユ夫人の執念深い手が動いていたのでしょう。
(出典:桐生操『きれいなお城の怖い話』)
類語
・しぶとい
意味:強情で臆するところがない。また、困難にあってもへこたれずねばり強い。(出典:デジタル大辞泉)
・しつこい
意味:物事にこだわって煩わしい感じである。また、つきまとってうるさい。執念深い。(出典:デジタル大辞泉)
・執拗(しつよう)
意味:しつこいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・凝り性(こりしょう)
意味:一つの事に熱中して、満足するまでやりとおす性質。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・偏執狂(へんしつきょう)
意味:一つの事に異常に執着し、病的な態度を示す人。モノマニア。偏狂。へんしつきょう。(出典:デジタル大辞泉)