執念
「執念深い」などのように使う「執念」という言葉。
「執念」は、音読みで「しゅうねん」と読みます。
「執念」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「執念」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
執念の意味
「執念」には次の意味があります。
・ふかく思いこんで動かない心。執着して離れない一念。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「執念」をわかりやすく言うと「考えを変えずに、何かにこだわる気持ち」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・帝の執念は、この程度の痛みで計画を挫折するようなものではなかった。
(出典:ヘディン/長尾宏也訳『シルクロード』)
・執念と根性でバイクに乗ってみたものの、まるで様になっていなかった。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)
・強い意志とか、執念といった言葉とは無縁の人生を送ってきたに違いない。
(出典:柴門ふみ『恋愛の法則36』)
・そしておそるべき執念で、彼女は日本において復活の道を歩みはじめた。
(出典:吉村達也『ワンナイトミステリー3 「香港の魔宮」』)
・二人を支えているものは、もはや執念そのものといってもよかった。
(出典:森村誠一『虚無の道標』)
類語
・執拗(しつよう)
意味:頑固に自分の考え、態度をゆずらないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・タフ
意味:非常に体力・精神力があって、少しぐらいのことではへこたれないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・粘着質(ねんちゃくしつ)
意味:ねばり強く、感情的な動きが少なく、保守的で、時に爆発的な感情放出を行う気質。(出典:デジタル大辞泉)
・頑固(がんこ)
意味:かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・粘り強い(ねばりづよい)
意味:根気強く最後までやりとおそうとするさま。(出典:デジタル大辞泉)