土着
「土着の民族」などのように使う「土着」という言葉。
「土着」は、音読みで「どちゃく」と読みます。
「土着」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「土着」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
土着の意味
「土着」には次の意味があります。
・その土地に生まれ、住みついていること。また、その土地に常住すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
先祖代々生まれ育った土地に住み続けていることを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・勝楽という師の僧が共に土着したことは系図によって知りうるのである。
(出典:坂口安吾『安吾の新日本地理』)
・土着の風習を尊重してこそすべてのイベントを楽しむ権利が発生するの。
(出典:谷川流『7 涼宮ハルヒの陰謀』)
・これはこのあたりの土着民で、勢力もあれば、勇猛をもって聞こえている。
(出典:バットゥータ/前嶋信次訳『三大陸周遊記』)
・古代から伝えられてきた自然と生命の思想という土着のエネルギーを奪われていってしまった。
(出典:田口ランディ『ハーモニーの幸せ』)
・住民だって、土着の人間より東京やほかの地方から来た人のほうが多いんじゃねえかな。
(出典:内田康夫『贄門島(にえもんじま)上』)
類語
・先住(せんじゅう)
意味:先に住んでいること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・定住(ていじゅう)
意味:一定の場所に住居を構え、そこに住みつくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・原住民(げんじゅうみん)
意味:もとからその土地に居住している人々。また、その種族。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ローカル
意味:その地方に限定される特有なこと。また、そのさま。風俗・自然・情緒などにいう。(出典:デジタル大辞泉)
・在来(ざいらい)
意味:これまであったことや、行われていたこと。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)