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老舗とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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老舗

「100年以上続く老舗の和菓子屋」などのように使う「老舗」という言葉。

「老舗」は、熟字訓で「しにせ」あるいは音読みで「ろうほ」と読みます。

「老舗」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「老舗」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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老舗の意味

「老舗」には次の二つの意味があります。

1 代々続いて同じ商売をしている格式・信用のある店。
2 先祖代々の家業を守り継ぐこと
(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

老舗の意味①「代々続いて同じ商売をしている格式・信用のある店。」

「老舗」の一つ目の意味は「代々続いて同じ商売をしている格式・信用のある店。」です。

言い換えると、現在まで先祖代々同じ商売を続けている格式高い信用のあるお店、という意味です。
企業などにも用いることができます。
「ろうほ」と読むこともできますが、その場合は少し意味が異なり、単純に「長年受け継がれてきたお店」という意味になります。
その場合は「老鋪」と表記することもできます。
また、「○○屋老舗」といったように、店名の一部として用いられる場合などは「ろうほ」と読む場合が多いです。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・更藤は江戸時代からの老舗だ、職人が頭を下げてでも仕事を貰いに来る。
(出典:泡坂妻夫『折鶴』)

・ところが欧州になると国が古いだけに、老舗というものが至るところにある。
(出典:相馬愛蔵『私の小売商道』)

・一種の湿気を帯びた苔の匂いが、この老舗の古い歴史を語るようにも見えた。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)

・少年の働く店は、この地方では名の通った大きな老舗である。
(出典:辻内智貴『青空のルーレット』)

類語

名店(めいてん)
意味:名高い店。有名店。(出典:デジタル大辞泉)

名門(めいもん)
意味:名高い家柄。由緒ある家門。また、学校などにもいう。名家。名族。(出典:精選版 日本国語大辞典)

名舗(めいほ)
意味:由緒のある有名な店。(出典:精選版 日本国語大辞典)

元祖(がんそ)
意味:ある物事を最初にはじめた人。鼻祖。創始者。創業者。初代。(出典:精選版 日本国語大辞典)

老舗の意味②「先祖代々の家業を守り継ぐこと」

「老舗」の二つ目の意味は「先祖代々の家業を守り継ぐこと」です。

①の意味が、代々続くお店や会社などを表していたのに対し、こちらは、代々その商売を絶やさず受け継ぐこと自体を表しています。
形容動詞的な用いられ方をします。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・旅と渓谷社は、旅行ガイドブックを中心に発行している老舗出版社である。
(出典:友野詳,清松みゆき,西奥隆起『妖魔夜行 眠り姫は夢を見ない』)

・それも確か地元では知らない者がいないほどの有名な老舗旅館。
(出典:五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密(全16巻) 乃木坂春香の秘密 10』)

・権威ある老舗産婦人科としては、他の病院に娘を連れていく訳にいかないじゃないか。
(出典:京極夏彦『姑獲鳥の夏』)

・ハルユキもよく知っている、イタリアの老舗自動車メーカーのものだ。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 第6巻 -浄火の神子』)

類語

仕似/為似(しにせる)
意味:家業を絶やさず続ける。先祖代々の家業を守り継ぐ。(出典:精選版 日本国語大辞典)

長寿(ちょうじゅ)
意味:物事が特に長く続くこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

継承(けいしょう)
意味:ひきつづいて、うけつぐこと。先代や先任者などの地位や身分、財産、権利、義務などを、うけつぐこと。承継。(出典:精選版 日本国語大辞典)

家継/屋継(やつぎ)
意味:家をつぐこと。家名・家督を相続すること。また、その人。いえつぎ。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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