園生
「竹の園生」などのように使う「園生」という言葉。
「園生」は、訓読みで「そのう」と読みます。
「園生」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「園生」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
園生の意味
「園生」には次の意味があります。
・植物を植えて栽培する庭園。その。(出典:デジタル大辞泉)
古くは万葉集にも記載のある言葉で、「紅は園生に植えても隠れなし」(優れた者はどこにいても目立つ。)ということわざもあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・松の園生のように栄えるようにと悦んで下さった母の顔を今でも憶い出す。
(出典:上村松園『棲霞軒雑記』)
・竹の園生そのふの御栄おんさかえはまことにめでたく、論ずるべきことが何もないといふのである。
(出典:丸谷才一『女ざかり』)
・人々は気づかずとも、いかに工藝の花に、生活の園生が彩られているであろう。
(出典:柳宗悦『工芸の道』)
・これ、今、金色の精気の中、 花に、籬に、園生の上に飛びかひて。
(出典:上田敏『海潮音・牧羊神』)
・その半円形の神の園生でのこと。
(出典:ダンテ/三浦逸雄訳『神曲(第三部) 天国篇』)
類語
・パーク
意味:公園。遊園地。駐車場。パーキング。(出典:デジタル大辞泉)
・緑地(りょくち)
意味:草木のおい茂っている土地。(出典:デジタル大辞泉)
・庭(にわ)
意味:屋敷内で、ある広さをもって空けてある地面。(出典:デジタル大辞泉)
・前栽(ぜんさい)
意味:草木を植え込んだ庭。庭先に植えた草木。(出典:デジタル大辞泉)
・ガーデン
意味:庭園。庭。(出典:デジタル大辞泉)