国賓
「国賓として歓迎する」などのように使う「国賓」という言葉。
「国賓」は、音読みで「こくひん」と読みます。
「国賓」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「国賓」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
国賓の意味
「国賓」には次の意味があります。
・外国の元首(国王・大統領)や首相など、公式の資格で来訪し、国家の賓客として国の費用で接待される外国人。(出典:デジタル大辞泉)
国の予算を使って、非常に丁重に扱う外国からの訪問客という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だが、彼女は大切な国賓であり、いささかも無礼があってはならない。
(出典:水野良『ロードス島伝説 太陽の王子、月の姫』)
・父の宮殿に国賓として訪れたアストックに初めて会ったときから、それはわかっていた。
(出典:バローズ/小西宏訳『火星の幻兵団』)
・何にせよ、それからの鄭重なことは国賓を迎えるようであった。
(出典:吉川英治『三国志』)
・あの蔵書は非常に有名で、国賓などには、もし関心があれば見せる習慣になっていたからだ。
(出典:アシモフ/川口正吉訳『暗黒星雲のかなたに』)
・日本のロシア語の代表的な専門家として瀬川雅夫も国賓だった。
(出典:宮本百合子『道標』)
類語
・公賓(こうひん)
意味:政府が、正式の客として待遇する外国人。国賓より下で、外国の王族・閣僚・特使およびこれに準じる人に適用される制度。(出典:デジタル大辞泉)
・賓客(ひんきゃく・ひんかく)
意味:客人。また、大切な客人。(出典:デジタル大辞泉)
・ゲスト
意味:来客。客人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・主賓(しゅひん)
意味:客の中で最も主だった人。正客(しょうきゃく)。(出典:デジタル大辞泉)
・VIP(ブイ・アイ・ピー)
意味:国家などにとって重要な人物。要人。ビップとも。(出典:精選版 日本国語大辞典)