国賊
「国賊とみなす」などのように使う「国賊」という言葉。
「国賊」は、音読みで「こくぞく」と読みます。
「国賊」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「国賊」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
国賊の意味
「国賊」には次の意味があります。
・国の利益を害する者。国家に害を与える者。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、反逆罪を犯し、自分の国を裏切る人のことです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・戦争に批判的態度をとったからといって非国民や国賊にされることはない。
(出典:森村誠一『ミッドウェイ』)
・自分と違う意見を持つ者はすべて国賊と考えて、互いに殺し合った。
(出典:南條範夫『山岡鉄舟(三)』)
・それを批判し、それに反対する学者は、すべて国賊として指弾されたのである。
(出典:蜷川新『天皇』)
・悪いおこない、犯罪であり、国賊といわれても仕方なく、有罪は当然である。
(出典:赤瀬川原平『優柔不断術』)
・おれんこつを散々国賊扱いした連中が詫びに来る、そん時が勝負たい。
(出典:松下竜一『砦に拠る』)
類語
・非国民(ひこくみん)
意味:国民としての本分・義務に反する行為をする者。特に、第二次大戦時に、軍や国策に非協力的な者を非難する語として用いられた。(出典:デジタル大辞泉)
・売国奴(ばいこくど)
意味:売国の行為をする者をののしっていう語。(出典:デジタル大辞泉)
・朝敵(ちょうてき)
意味:朝廷の敵。天子にそむく賊。逆賊。国賊。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・逆賊(ぎゃくぞく)
意味:主君に背く者。謀反をなす者。(出典:デジタル大辞泉)
・賊徒(ぞくと)
意味:朝廷や政府に反逆する者ども。(出典:デジタル大辞泉)