固辞
「推薦を固辞した」などのように使う「固辞」という言葉。
「固辞」は、音読みで「こじ」と読みます。
「固辞」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「固辞」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
固辞の意味
「固辞」には次の意味があります。
・断固としてことわること。かたく辞退すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「固辞」をわかりやすく言うと「人からの依頼や勧められたことなどをハッキリと断ること」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ふたりは固辞して受けとらず、四十数名の土兵たちに配ってやった。
(出典:施耐庵/駒田信二訳『水滸伝(二)』)
・ジーニは固辞したのだが、宮廷婦人たちはまったく耳を貸さなかった。
(出典:水野良『魔法戦士リウイ ファーラムの剣 呪縛の島の魔法戦士』)
・快く引き受けるだろうと思っていた彼が、意外にも固辞するのである。
(出典:古川薫『桂小五郎(上)』)
・勢源は、正式の使者がやって来ても、なお、試合しがたし、と固辞した。
(出典:柴田錬三郎『決闘者 宮本武蔵(中)』)
・ぼくはその旨をふたりにいい、床で結構なのだと固辞したのである。
(出典:眉村卓『不定期エスパー5』)
類語
・辞退(じたい)
意味:勧められたことを遠慮して断ること。また、自分の既得の地位・権利などを遠慮して放棄すること。(出典:デジタル大辞泉)
・謝絶(しゃぜつ)
意味:相手の申し入れを断ること。(出典:デジタル大辞泉)
・願い下げ(ねがいさげ)
意味:頼まれても断ること。(出典:デジタル大辞泉)
・推辞(すいじ)
意味:他の人に譲って自分は辞退すること。(出典:デジタル大辞泉)
・辞謝(じしゃ)
意味:断ること。辞退。謝絶。(出典:デジタル大辞泉)