固定
「腕を固定する」などのように使う「固定」という言葉。
「固定」は、音読みで「こてい」と読みます。
「固定」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「固定」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
固定の意味
「固定」には次の意味があります。
・一つの場所や一定の状態から動かないこと。また、動かないようにすること。変化しないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
固めて定位置から動かないようすることや、動かないものを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・精神は一時に一つ以上の対象に強くその注意を固定することは出来ない。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
・この宇宙には固定しているものやじっとしているものは何もないんだわ。
(出典:ウルフ/鈴木幸夫訳『波』)
・この様式もいつの時かに始まり、そうして後に固定したものに相違ない。
(出典:和辻哲郎『アフリカの文化』)
・もう一度スイッチを入れるから、その前にそれを頭にしっかり固定しろ。
(出典:ホーガン『創世記機械械』)
・それはもっと細い多数のロープでバスケットの底の縁に固定してあった。
(出典:E・R・バローズ『創元版/ペルシダー・シリーズ(全7巻) 7 美女の世界ペルシダー』)
類語
・不変(ふへん)
意味:変化しないこと。かわらないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・維持(いじ)
意味:物事を現在の状態のままに持続すること。もちこたえること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・フィックス(fix)
意味:固定すること。定着させること。(出典:デジタル大辞泉)
・不動(ふどう)
意味:物が動かないこと。ゆるがないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・安定(あんてい)
意味:物事が、落ち着いていて、激しい動揺や変化のない状態にあること。また、そのような状態にすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)