回収
「答案用紙を回収する」などのように使う「回収」という言葉。
「回収」は、音読みで「かいしゅう」と読みます。
「回収」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「回収」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
回収の意味
「回収」には次の意味があります。
・いったん大勢の人に配られたり、拡散したりしたものを、また集めること。あちこちから集めて、もとへ返すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「回収」という言葉をわかりやすく言うと、「もう一度集めなおすこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・落としたコンタクトレンズを犯人が回収しようとするのは当然のことよ。
(出典:東川篤哉『謎解きはディナーのあとで2』)
・鍵がなければ、この車を回収しに現われる人物を待つというてもあった。
(出典:柄刀一『400年の遺言 死の庭園の死』)
・僕はその間に、ベッドサイドに置かれていた自分の携帯電話を回収した。
(出典:佐竹彬『カクレヒメ 第1巻』)
・例によって業者がすばやく回収したらしく、死体は残されていなかった。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 5-5121小隊 episode TWO』)
・獣は人々の心を吸収し回収し、それを外の世界に持っていってしまう。
(出典:村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 2』)
類語
・回復(かいふく)
意味:悪い状態になったものが、もとの状態に戻ること。また、もとの状態に戻すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・巻き返し(まきかえし)
意味:劣勢から、態勢を立て直して反撃すること。(出典:デジタル大辞泉)
・挽回(ばんかい)
意味:失ったものを取り戻して、もとの状態にすること。(出典:デジタル大辞泉)
・リカバリー
意味:取り戻すこと。回復・復旧すること。(出典:デジタル大辞泉)
・盛り返す(もりかえす)
意味:いったん衰えた勢いを再び盛んにする。(出典:デジタル大辞泉)