嘆賞
「景色を嘆賞する」などのように使う「嘆賞」という言葉。
「嘆賞」は、音読みで「たんしょう」と読みます。
「嘆賞」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「嘆賞」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
嘆賞の意味
「嘆賞」には次の意味があります。
・すぐれたものとして感じ入ること。つくづく感心して褒めたたえること。(出典:デジタル大辞泉)
「嘆賞」をわかりやすく言うと「物事を認め心から賞賛すること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・お前が美術館でその絵をよく嘆賞していたあの国でなら、たぶんお前の憂さも晴れるであろう。
(出典:ボードレール/村上菊一郎訳『パリの憂鬱』)
・殿様が捨てて顧みぬ美しい品々を眺め嘆賞して、ひどく勝手が悪くなっておったからです。
(出典:バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第三輯)』)
・古人に対しては、熱狂的に嘆賞するにもかかわらず、自己の可能性にはほとんど注意しないことは恥ずべきことである。
(出典:村岡博『茶の本』)
・ある時ファルネーゼのヘラクレス像の前で、大勢の者が彼を取り巻いて嘆賞したことを、わしは覚えている。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・さっきこのひとは、私を喜こばせようとして「なかなか見事だね」と言い、いかにも花を嘆賞する様子だった。
(出典:ウルフ/中村佐喜子訳『燈台へ』)
類語
・称嘆(しょうたん)
意味:感心してほめたたえること。(出典:デジタル大辞泉)
・賛美(さんび)
意味:ほめたたえること。(出典:デジタル大辞泉)
・喝采(かっさい)
意味:声を上げて褒めそやすこと。また、その声。(出典:デジタル大辞泉)
・褒誉(ほうよ)
意味:ほめること。ほめたたえること。(出典:デジタル大辞泉)
・賛辞(さんじ)
意味:ほめたたえる言葉。ほめ言葉。(出典:デジタル大辞泉)