嗅覚
「犬の嗅覚」などのように使う「嗅覚」という言葉。
「嗅覚」は、音読みで「きゅうかく」と読みます。
「嗅覚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「嗅覚」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
嗅覚の意味
「嗅覚」には次の意味があります。
・においに刺激されて起こる感覚。揮発性物質または水溶性物質が嗅覚器官の感覚細胞に化学的刺激を与えることで生じる化学感覚。(出典:精選版 日本国語大辞典)
食べ物やフェロモン、外敵を認識する働きを持ちます。
また、嗅覚は味覚よりも閾値が低く、わずかな物質量で反応することから、”わずかな兆候で物事を発見することが出来る=勘が鋭い”という言葉を「鼻が利く」と言い換えることが出来ます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・。ここから彼が特異な嗅覚によって知ることが出来た世界の説明が始まる。
(出典:牧野修『アロマパラノイド 偏執の芳香』)
・「これにも臭いはありそうだな」 わたしは独自の嗅覚でそう判断した。
(出典:和田はつ子『薬師』)
・だから美雨の場合も、嗅覚は単に回路として使われているだけのはずだ。
(出典:佐竹彬『カクレヒメ 第2巻』)
・匂いと嗅覚の中にこそ新しい学問の可能性があるのかもしれない。
(出典:鹿島茂『セーラー服とエッフェル塔)
・顔の形が問題になったりするのもそのせいだが、嗅覚もあなどれない。
(出典:澤口俊之『あぶない脳』)
類語
・視覚(しかく)
意味:光の刺激を受けて生じる感覚。明暗・光の方向や物の色・動き・距離などを認知する。(出典:デジタル大辞泉)
・触覚(しょっかく)
意味:物に触れたときに生じる感覚。(出典:デジタル大辞泉)
・聴覚(ちょうかく)
意味:感覚の一つ。水・空気などの媒質を伝わる音波刺激を認知する感覚。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・味覚(みかく)
意味:味を感じる感覚。甘さ・酸っぱさ・塩辛さ・苦さを感じ取る。(出典:デジタル大辞泉)
・五感(ごかん)
意味:視・聴・嗅・味・触の五つの感覚。これらの感覚によって外界の状態を認識する。(出典:デジタル大辞泉)