喧騒
「都会の喧騒を離れる」などのように使う「喧騒」という言葉。
「喧騒」は、音読みで「けんそう」と読みます。
「喧騒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「喧騒」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
喧騒の意味
「喧騒」には次の意味があります。
・物音や人声のうるさく騒がしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
大きな音や声が混じり合って、うるさい様子を表します。
「喧騒」は、「喧噪」「諠譟」と表記されることもありますが、どれも意味は同じです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・でも店の喧騒が気になってどうしても本に気持ちが集中できなかった。
(出典:村上春樹『国境の南、太陽の西』)
・喧騒に満ちた駅のホームにいながら、突然孤独感に襲われることがある。
(出典:柴田曜子『尾崎豊 夢のかたち』)
・俊一は、静かな村落でそれほどの喧騒を今まで耳にしたことはなかった。
(出典:吉村昭『羆』)
・そんな折、喧騒に満ちていた商館の一階の雰囲気が変わった気がした。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料Ⅷ 対立の町<上>』)
・ただ、遠くから聞こえてくる喧騒を、私はひとりで聞いているだけだった。
(出典:久弥直樹『One’s Memory』)
類語
・騒がしい(さわがしい)
意味:盛んに声や物音がしてうるさい。そうぞうしい。やかましい。(出典:デジタル大辞泉)
・煩い(うるさい)
意味:物音が大きすぎて耳障りである。やかましい。(出典:デジタル大辞泉)
・喧々囂々(けんけんごうごう)
意味:大勢の人がやかましく騒ぎたてるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・騒音(そうおん)
意味:やかましい音。うるさいと感じられる音。(出典:大辞林 第三版)
・雑踏(ざっとう)
意味:多数の人で込み合うこと。人込み。(出典:デジタル大辞泉)