喜色
「喜色を示す」などのように使う「喜色」という言葉。
「喜色」は、音読みで「きしょく」と読みます。
「喜色」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「喜色」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
喜色の意味
「喜色」には次の意味があります。
・うれしそうな顔つき。よろこぶ様子。(出典:精選版 日本国語大辞典)
喜んでいる色を示すことより、嬉しそうなさまや喜んでいるさまを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・むろん七人とも喜色を浮かべ、自らの意思が充分理解されているといった。
(出典:保阪正康『東條英機と天皇の時代(下) 日米開戦から東京裁判まで』)
・その顔を見おろし、男と同じように目に喜色を浮かべて、淳子は言った。
(出典:宮部みゆき『クロスファイア上巻』)
・顔は見るからに喜色に包まれて、そうしていると電波とは無縁だった。
(出典:入間人間『電波女と青春男 第8巻』)
・俺は、喜色満面の顔で萩原さんの前に立つ奥田の姿が見える様な気がした。
(出典:辻内智貴『青空のルーレット』)
・実際、彼は中心たるすべての特長、丸みと喜色とを持っていたのである。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
類語
・笑顔(えがお)
意味:にこにこと笑った顔。笑い顔。(出典:デジタル大辞泉)
・朗色(ろうしょく)
意味:ほがらかな顔色。明るく快活な様子。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・満悦(まんえつ)
意味:満足して喜ぶこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・愉悦(ゆえつ)
意味:心から喜び楽しむこと。(出典:デジタル大辞泉)
・喜悦(きえつ)
意味:心からよろこぶこと。大きなよろこび。(出典:デジタル大辞泉)