唯一
「唯一の特技」などのように使う「唯一」という言葉。
「唯一」は、音読みで「ゆいいつ」と読みます。
「唯一」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「唯一」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
唯一の意味
「唯一」には次の意味があります。
・ただ一つであること。それ以外にはないこと。(出典:デジタル大辞泉)
「唯一無二」という四字熟語にも使われており、「唯一」と「無二」はどちらも「二つもない」という意味の二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・お君が給仕としてこの室に入ることを許されている唯一の者であります。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・彼らが行った政策の唯一のことは、他に対する不協力ということである。
(出典:坂口安吾『戦後合格者』)
・で、この話を聞いた僕には、それが唯一の楽しい期待になっていたのだ。
(出典:大杉栄『獄中記』)
・好きな家具や調度を磨いたり眺めたりするのが唯一の道楽のようである。
(出典:伊丹万作『わが妻の記』)
・そうして、それが、いわゆる民衆の友になり得る唯一の道だと思ったのです。
(出典:太宰治『斜陽』)
類語
・無二(むに)
意味:同じものが他に一つもないこと。並ぶものがないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・独自(どくじ)
意味:他とは関係なく自分ひとりであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・独特(どくとく)
意味:そのものだけが特別にもっていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・独創(どくそう)
意味:模倣によらないで、独自の発想でつくりだすこと。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・独自性(どくじせい)
意味:他と違い、その人またはその事物だけに備わっている固有の性質。独特の個性。(出典:精選版 日本国語大辞典)