呪詛
「呪詛の言葉をかける」などのように使う「呪詛」という言葉。
「呪詛」は、音読みで「じゅそ」と読みます。
「呪詛」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「呪詛」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
呪詛の意味
「呪詛」には次の意味があります。
・神仏や悪霊などに祈願して相手に災いが及ぶようにすること。のろうこと。(出典:デジタル大辞泉)
「呪詛」という表記で「ずそ」と読む場合もあります。意味は同じです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・僕にしか見えない位置から小さく呪詛の声を送り続けている清水さんだ。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 6』)
・未来をいうことばはどれも祝福のようであり、また呪詛のようでもある。
(出典:石川淳『焼跡のイエス・処女懐胎 他』)
・生き霊になった真牛を捕らえるために墓に封じ込める呪詛をかけたのだ。
(出典:池上永一『テンペスト2 花風の巻』)
・皇帝に対して仕掛けられている呪詛から、皇帝のお生命を守るためである。
(出典:夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三』)
・どこかで絶望と呪詛の叫びがひびいたような気がしたが、すぐとだえた。
(出典:田中芳樹『鏡』)
類語
・忌み嫌う(いみきらう)
意味:嫌って避ける。ひどくいやがる。(出典:デジタル大辞泉)
・呪う(のろう)
意味:恨みや憎しみを抱いている人に災いが起こるように神仏に祈る。また、災難がふりかかったり、失敗したりするように願う。(出典:デジタル大辞泉)
・嫉む(そねむ)
意味:他人の幸せや長所をうらやみねたむ。嫉妬する。(出典:デジタル大辞泉)
・唾棄(だき)
意味:つばをはきすてるように、すてて顧みないこと。うとんじてかえりみないこと。さげすむこと。軽蔑すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・嫉視(しっし)
意味:ねたましく思って見ること。うらやみねたむこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)