告発
「疑わしい人を告発する」などのように使う「告発」という言葉。
「告発」は、音読みで「こくはつ」と読みます。
「告発」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「告発」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
告発の意味
「告発」には次の意味があります。
・告訴権者・犯人以外の者が捜査機関に対して犯罪事実を申告し,犯人の捜査および訴追を求めること。(出典:百科事典マイペディア)
犯罪捜査以外でも、一般的に「悪事や不正を明らかにして、世間に知らせること」という意味でも使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・朋子さんを殺した犯人がわかったのなら、あなた一人で告発すればいい。
(出典:森村誠一『野性の証明』)
・わたしはあなたが告発されているかどうかさえわたしは知らないんです。
(出典:カフカ/中野孝次訳『審判』)
・おれがそれを期待してると思ったから告発したわけじゃないんだろう?
(出典:勝目梓『炎』)
・このことを相手の夫から告発され、姦通罪によって逮捕されたのである。
(出典:吉村達也『邪宗門の惨劇』)
・あるいは告発しないという態度もそこにつながっていくかもしれませんが。
(出典:石原吉郎『望郷と海』)
類語
・訴追(そつい)
意味:検察官が刑事事件について公訴を提起し、追行すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・起訴(きそ)
意味:刑事訴訟法上,検察官のなす公訴提起処分をいう。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・公訴(こうそ)
意味:刑事事件について、検察官が客観的証拠資料に基づいて犯罪があると考えたときに、裁判を求める意思表示をいう(刑事訴訟法247条以下)。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・報告(ほうこく)
意味:告げ知らせること。また、その内容。知らせ。報知。報道。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・通報(つうほう)
意味:告げ知らせること。通知。報知。(出典:精選版 日本国語大辞典)