呆気ない
「呆気ない終わり方だった」などのように使う「呆気ない」という言葉。
「呆気ない」は、音読みで「あっけない」と読みます。
「呆気ない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「呆気ない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
呆気ないの意味
「呆気ない」には次の意味があります。
・思ったより内容が貧弱または単純で、おもしろみがない。期待外れでもの足りない。(出典:デジタル大辞泉)
「呆気ない」をわかりやすく言うと「思っていたよりも内容が簡単で、面白くない」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・電話ははじめに何本かあったきりで、呆気ないほど静かでした。
(出典:高橋克彦『私の骨』)
・まことに呆気ないチャンピオン争いの幕切れといわなければならなかった。
(出典:海老沢泰久『F1走る魂』)
・人間と同様、雑誌の終わりというものも呆気ないものである。
(出典:永沢光雄『風俗の人たち』)
・呆気ないような気分だったが、それでも何かが得心出来たような気がしないでもなかった。
(出典:石原慎太郎『遭難者』)
・眠っているだろうと思っていた彼女がまだ起きてきたのは誤算だったが、呆気ないほどにうまく事は運んだ。
(出典:綾辻行人『殺人方程式-切断された死体の問題』)
類語
・敢え無い(あえない)
意味:もろく、はかない。あっけない。(出典:デジタル大辞泉)
・物足りない(ものたりない)
意味:何か足りないようで不満である。どことなく不足である。ものたらない。(出典:デジタル大辞泉)
・期待外れ(きたいはずれ)
意味:心待ちにしていたような結果にならないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・不本意(ふほんい)
意味:本意に反すること。自分の望むところでないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不服(ふふく)
意味:なっとくしないこと。満足できないこと。不満であること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)