呆れる
「行動に呆れる」などのように使う「呆れる」という言葉。
「呆れる」は、訓読みで「あきれる」と読みます。
「呆れる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「呆れる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
呆れるの意味
「呆れる」には次の意味があります。
・あまりに意外なことに驚く。あっけにとられる。唖然あぜんとする。(出典:デジタル大辞泉)
予想していなかった出来事に驚き何もできなくなる、という意味で使われます。
また、想定外の出来事にどのようにしたら良いのかわからないといった意味でも用いられます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・和蘭語オランダごでも何でも自由に読むといって呆れたような顔をして余に語った
(出典:夏目漱石『博士問題とマードック先生と余』)
・二人の年齢差を考えれば、皆が驚き呆れるであろうことはわかっていた。
(出典:板東眞砂子『狗神』)
・この期ごに及んで、まだ条件などと言っていられる神経の太さには呆れる。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(下)』)
・お君はやはり呆れたけれど、これはただ見ているわけにはゆきません。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・「あ」自分でもこれはないんじゃないかと呆れるほど情けない声が出た。
(出典:田中哲弥『大久保町の決闘』)
類語
・唖然(あぜん)
意味:思いがけない出来事に驚きあきれて声も出ないさま。あっけにとられるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・呆れ返る(あきれかえる)
意味:途方もないことに出あって、非常に驚く。あっけにとられる。(出典:デジタル大辞泉)
・呆気(あっけ)
意味:思いがけないことに出合って驚きあきれる状態。ぼんやりしている状態。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・呆然(ぼうぜん)
意味:気抜けしてぼんやりしたさま。また、あきれるさま。あっけにとられるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・吃驚(びっくり)
意味:突然のことや意外なことに一瞬おどろくさま。(出典:デジタル大辞泉)