否決
「反対多数で否決となった」などのように使う「否決」という言葉。
「否決」は、音読みで「ひけつ」と読みます。
「否決」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「否決」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
否決の意味
「否決」には次の意味があります。
・提出された議案を、不賛成もしくは不承認であると議決すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
国会・県議会・市議会などの議会や、会社での会議などといった話し合いの場に提出された議案について、反対が多数で承認されないことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それで否決されたらおしまいだから、そうならないように必死で努力するんだけれど。
(出典:井上トシユキ,神宮前.org『2ちゃんねる宣言 挑発するメディア』)
・現実には、かれの提案は多数決で否決されてしまったのだが。
(出典:ヴォンダ・マッキンタイア/斉藤伯好訳『宇宙大作戦 スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ!』)
・所が大正十一年の七月に最後の大審院で元右衞門の請求は却下否決された。
(出典:桑原隲蔵『支那の孝道殊に法律上より観たる支那の孝道』)
・薩摩の戦艦購入を否決する案文を次から次へと書いていた寧温の一日は早い。
(出典:池上永一『テンペスト2 花風の巻』)
・「半分が大反対じゃ否決だな」 たぶん、ちょっと言ってみただけだったのだろう。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 4 ロサ・カニーナ』)
類語
・不承知(ふしょうち)
意味:承知しないこと。承知できないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不同意(ふどうい)
意味:同意しないこと。不賛成。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・擯斥(ひんせき)
意味:しりぞけること。のけものにすること。排斥。(出典:デジタル大辞泉)
・排斥(はいせき)
意味:受け入れられないとして、押しのけ、しりぞけること。(出典:デジタル大辞泉)
・肘鉄砲(ひじてっぽう)
意味:肘で突きのけること。転じて、誘い、申し出を断わること。拒絶すること。ひじてつ。(出典:精選版 日本国語大辞典)