台頭
「若手の台頭」などのように使う「台頭」という言葉。
「台頭」は、音読みで「たいとう」と読みます。
「台頭」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「台頭」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
台頭の意味
「台頭」には次の意味があります。
・頭をもたげること。勢いを増してくること。(出典:デジタル大辞典)
「若手の台頭」で「若手が勢いを増してくること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いずれも地方の金や企業をバックにして台頭してきた者ばかりである。
(出典:森村誠一『腐蝕の構造』)
・韓国では、新興勢力の台頭と共にそれまでの体制を否定してしまいます。
(出典:西風隆介『神の系譜Ⅶ 竜の源 高句麗』)
・代わりに台頭してきたのが、防大出身者を中心とする戦後派の青年将校である。
(出典:森村誠一『黒い墜落機(ファントム)』)
・大戦の影響とその終了による日米戦の危機が台頭するという背後の状況によるものである。
(出典:豊田穣『海軍軍令部』)
・すでにある域まで達している者たちにとっては、新たな台頭者は邪魔者でしかない。
(出典:雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス08 ミキシング・ノート』)
類語
・頭を擡げる(あたまをもたげる)
意味:少しずつ勢力を得て現れてくる。(出典:デジタル大辞泉)
・頭角を現す(とうかくをあらわす)
意味:学問・才能が人よりすぐれて目立ってくる。 (出典:大辞林 第三版)
・伸し上がる(のしあがる)
意味:他をおさえて地位などが急速に高くなる。 (出典:大辞林 第三版)
・越挺(えってい)
意味:他に比べて抜きんでること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・躍り出る(おどりでる)
意味:目立つ地位・場所に、はなばなしく登場する。(出典:デジタル大辞泉)