口角
「口角を上げる」などのように使う「口角」という言葉。
「口角」は、音読みで「こうかく」と読みます。
「口角」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「口角」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
口角の意味
「口角」には次の意味があります。
・上唇と下唇の接合部。口の両わき。(出典:デジタル大辞泉)
口の左右の両端を指します。
「口角を上げる」と、自然な笑顔に見えるため、印象がよくなることに繋がります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして、上目遣いにオズオズと彼を見つめ、口角をあげて笑顔を作った。
(出典:平安寿子『素晴らしい一日』)
・口角が下がると、顔全体が地面に向かって流れ、いっそう老けて見えた。
(出典:木内昇『漂砂のうたう』)
・視線をそらすように、右下へ注ぎ、口角の下がった唇を引き結んでいた。
(出典:近藤史恵『散りしかたみに』)
・娘は今度は首を動かさずに、ええ、と見てとれるように口角を広げた。
(出典:南木佳士『阿弥陀堂だより』)
・女主は歯を見せず口角を上にあげ、グラスをテーブルに置く。
(出典:姫野カオルコ『蕎麦屋の恋』)
類語
・口元(くちもと)
意味:口のあたり。口。(出典:デジタル大辞泉)
・口先(くちさき)
意味:口の先端。(出典:デジタル大辞泉)
・口辺(こうへん)
意味:口のまわり。口のあたり。(出典:デジタル大辞泉)
・口腔(こうくう)
意味:口からのどまでの空洞部分。口の中。(出典:デジタル大辞泉)
・口器(こうき)
意味:昆虫などの動物の口部にある、えさを捕らえ、咀嚼(そしゃく)するための器官の総称。(出典:デジタル大辞泉)