口腔
「口腔用の薬」などのように使う「口腔」という言葉。
「口腔」は、音読みで「こうこう」と読みます。
「口腔」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「口腔」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
口腔の意味
「口腔」には次の意味があります。
・口からのどまでの空洞部分。(出典:デジタル大辞泉)
「口腔」をわかりやすく言うと「口の中」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・口腔をピリピリさせたあと、酒は細い蛇のように食道をおりていく。
(出典:中島らも『今夜、すべてのバーで』)
・歪んで開いた口腔から灰色のぽってりとした舌がだらりと伸びていた。
(出典:牧野修『屍の王』)
・歯並びが最高の女で、俺は口腔に棲んでやったがさすがに仕事にならん。
(出典:姫野カオルコ『受難』)
・暗い口腔の奥で、弥一右エ門の舌が僅かに蠕動するのを認めただけである。
(出典:藤沢周平『隠し剣孤影抄』)
・弾は口腔内の上顎から後頭部にはいって、一発で即死とのことだった。
(出典:豊島与志雄『父の形見』)
類語
・口蓋(こうがい)
意味:口の中の上側の壁。(出典:デジタル大辞泉)
・咽頭(いんとう)
意味:口腔と食道との間。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・口内(こうない)
意味:口の中。口の内部。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・口角(こうかく)
意味:上唇と下唇の接合部。(出典:デジタル大辞泉)
・鼻腔(びくう)
意味:鼻孔から咽頭に至るまでの空間。(出典:精選版 日本国語大辞典)