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口寄せとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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口寄せ

「イタコの口寄せ」などのように使う「口寄せ」という言葉。

「口寄せ」は、訓読みで「くちよせ」と読みます。

「口寄せ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「口寄せ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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口寄せの意味

「口寄せ」には次の意味があります。

巫女(みこ)が霊の憑依(ひょうい)をうけた形で発する言葉そ、れを行う宗教者。死霊の言葉を巫女の口を通じて伝える死口(しにくち)、生霊を寄せる生口(いきくち)、吉凶を示す神口など。東北ではいたこ、関東では梓(あずさ)巫女(梓弓の弦を鳴らして口寄せする)、九州はいちじょう(弓を箸(はし)でたたきながら百合若(ゆりわか)説経を語る)という。(出典:百科事典マイペディア)

民間信仰の一つです。現世と他界でコミュニケーションをとる形態の一つといえます。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・志功の制作方法が、イタコの口寄せに似ていることには、すでに触れた。
(出典:長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』)

・死者の場所で生まれる女たちが死人の口寄せができるのは当然だ。
(出典:板東眞砂子『死国』)

・神憑りや口寄せの現象は、現在ではもう何の神秘も不思議もない。
(出典:海音寺潮五郎『平将門 下巻』)

・降童というのは、花会の霊を子供にのり移らせて、口寄せをさせる方法である。
(出典:荒俣宏『帝都物語 第弐番』)

・しばらく前に母親を亡くしたばかりの友人が、ぜひ口寄せをしたいからと同行を申し出た。
(出典:吉田満『戦中派の死生観』)

類語

憑依ひょうい
意味:人の生霊・死霊、動物霊などが人間の体内に入ることによって、その人が精神的、肉体的に影響を受ける現象をいう。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

神託しんたく
意味:託宣ともいい、英語ではoracle。人間に下される神のお告げで、一般には神と司祭の間で交信が行われ、司祭により神託が伝えられる。(出典:百科事典マイペディア)

ユタ
意味:奄美群島や沖縄を中心にみられる巫女。神憑りの状態で死者の口寄せを行なったり,人々の不幸や病気の原因を占ったりする。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

神憑りかみがかり
意味:神霊が人に乗移った状態をいう。日本を含む東アジア地域に普遍的なシャーマニズムの基本形態で、激しい動作を伴いながら神霊を乗移らせ、やがて忘我状態に陥って神の言葉 (神託あるいは託宣) を伝える。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

託宣たくせん
意味:神託ともいう。神が人に憑 (かか) り、その意志を述べることをいう (→神憑り ) 。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

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