叙勲
「春の叙勲」などのように使う「叙勲」という言葉。
「叙勲」は、音読みで「じょくん」と読みます。
「叙勲」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「叙勲」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
叙勲の意味
「叙勲」には次の意味があります。
・勲等を授け、勲章を与えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
つまり、「叙勲」は「功績をあげた人に対して勲等・勲章を与えること」を表します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし、叙勲されて間もない十代の若い騎士にはまだわかっていなかった。
(出典:茅田砂胡『大鷲の誓い デルフィニア戦記外伝』)
・それにあなたの叙勲式に必要なものまでみんなお持ちになりますよ。
(出典:モリエール/鈴木豊訳『商人貴族』)
・かつて騎士叙勲を受けた日のことを遠く思い出し、目を細めながら老騎士は言った。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 第15巻 忘却の夢迷宮』)
・叙勲委員会には参謀司令も入っているに違いないだろうに。
(出典:神林長平『戦闘妖精・雪風(改)』)
・官位の叙勲を受けるときも、朝廷には何の疑問も持たなかった。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(上)-本能寺 信長謀殺の真実』)
類語
・褒章(ほうしょう)
意味:栄典の一。ある分野において、りっぱな行い、功績のあった人を表彰するために国から与えられる記章。(出典:デジタル大辞泉)
・勲章(くんしょう)
意味:国家や公共に対する勲功・功労を表彰して国から授けられる記章。(出典:デジタル大辞泉)
・贈位(ぞうい)
意味:生前の功労をたたえて死後に位階を贈ること。また、その位階。(出典:デジタル大辞泉)
・授爵(じゅしゃく)
意味:爵位をさずけること。また、さずかること。(出典:デジタル大辞泉)
・賞賜(しょうし)
意味:功労・善行などの賞として物を賜わること。(出典:精選版 日本国語大辞典)